メモ

余白が必要である。店の通路も、まだ空きのある倉庫も、指がスッと入る本の上の隙間も、余白である。お客さんを迎えているのは、モノではなく実は余白の方である。

心の余白、時間とお金の余白。空きがないのがむしろ空しい。

 

「ハードルは 高ければ 高いほど くぐりやすい」(出典不明)

 

書店の新しいスタイル(案)

「01(ゼロイチ)古書店」

・価格が0(無料=無期限の貸出)と1(定価販売)、その二通りしかない。

・母体となる古書店または図書館が商品を提供する。

・定価販売の売上を集計し、まとまった金額になった時点で売上の一部を各出版社(作家)に納める。

・古書の流通によって出版社(作家)が収益を得られる仕組みを作る。

・古書店と図書館の中間のような存在である。

・商品の寄付(返却)を呼びかけ、内容の充実を図る。

・所有という概念に揺さぶりをかけ、共有という意識を育てる。

・貸出の場合でも、書き込みなどの使用の痕跡を残すことを推奨する。

・新刊書籍も扱う。特に古書との区別はしない。

 

心構え・課題

■一冊一冊

■本にためらいなく線を引く

■1年・3年・10年もつ値付け、その選別

■良書の蓄積(次々と販売しながら、それを上回るペースでため込んでいく)

■適材適所

■半径3キロ圏内で本を流通させる

■街の外から本を仕入れて、街に本を蓄積していく

■すごい量の、眠っている本の扱い・・・

■他店との連携(新しい組合のようなもの、本を融通し合う仕組み)

■役目を終えて価値がなくなったと思われる(が、実は未来に必要とされるかもしれない)ものを捨てずに「冷凍保存」しておくこと

■転売支援、取次ぎとしての古本屋

■「流す」書店から「作る」書店へ

■買い手からも作り手からも必要とされる書店

■作り手の発想や意欲を刺激する書店

■偶然を大事にする、偶然に依存しすぎない

■発掘と編集

■有機的につながる棚づくり

■お客さんを追いかける

■今を常に疑う

■踏みはずす

■積みへらす(岡本太郎)

■周到な準備をして、なりゆきにまかせる

■街にブックスポットを増やしていく

■どうでもいい本で、利益の限界値をねらわない

■近くから攻める

■近くにいた人物(の評伝)から「地域密着」を考える

■価値の発掘・転換・創造

 

見出し案

「スキがあります」「外出して、ひきこもる」「インドアのためのアウトドア」「究極のインドアスタイル」

 

「ボーダーレス」「流動」「変幻自在」「家の中の家」「他力本願」「本末転倒」「公私混同」「主客転倒(客が主である)」「硬直的理想主義」「擬装」「自作自演」「不可避的」 「喚起的」「自分の身辺への思いやりに満ちたこだわり症」「コケ(つまらないもの・寄生的生き方)」「何も跡を残さない文化」「ブラック個人事業」「限界芸術」「パブリックアート」「断章取義(書物や詩を引用するときなどに、その一部だけを取り出して自分の都合のいいように解釈すること。(新明解四字熟語辞典))」「対極主義(岡本太郎)」「ブリコラージュ」「折衷的」「微温的」

 

★ほんとうの「居留守文庫」をつくろう計画

「居留守文庫」を理想的な形に変えていくために動き始めました(ずっとそうしてきたのですが、より高い意識を持って…)。

現在、当店は主に6つの販売形態(ルート)を利用して運営しています。

1「文の里の店舗での直接販売」、2「オンライン1」、3「オンライン2」、4「他店との取引」、5「出張販売」、6「他店への委託出品」(売上の大きい順(2016年))

「文の里の店舗での直接販売」だけで成り立つことが理想、と考えたこともありましたが、現在の立地・環境で、オンライン販売などの副業に頼らずに「隠れ家」を運営することは不可能だということがわかっています。ですから「文の里の店舗」の運営・維持を重視すればこそ、それとは性質の異なる複数の販売ルートを持つことが要求されるわけです。こんな仕事をしている場合ではないのに…と不本意に思いながら毎日を過ごすことにもずいぶん慣れてきました。今は全ての仕事においてなるべく手を抜かずに、書店の質向上につながる小さな要素を見逃さないよう注意を向けながらこなすようになりました。

とは言うものの、複数の仕事を同時進行させることで肝心の店づくりがおろそかになっていることは事実で、忘れかけていた「ほんとうの居留守文庫」を作り直すべく、「計画」として打ち出すことにしました。目下、理想に反する事態の一つは、本が増えすぎて(とてもありがたいことですが)くつろげる空間を圧迫してしまっていることです。宝もあれば余白もある、引きこもり/思索/探索/発見の場所になるよう店づくりをしていきます。

 

(今後、出張販売は「二宮古書部」という名義で行います。複数ある「層」の一つに名前を付けてみました。「ほんとうの居留守文庫」と分けて考え、これを見失わないためです。こうして分けることで、店のイメージに奥行きが生まれる(実際の奥行きを感じてもらえる)かもしれないとも考えました。)